唾液でストレス測定 自己管理の指標に
2005年12月2日(金)中日新聞より転載 「研究スポット」
唾液に含まれるアミラーゼからストレスを測定する器具
何かとストレスの多い現代社会。自分がどれくらいストレスを溜め込んでいるかを確かめられる測定器を、医療機器販売のニプロ(大阪市)が、富山大工学部の山口正樹助教授と共同開発した。
測定器「COCORO METER(ココロ・メーター)は、唾液に含まれる消化酵素「アミラーゼ」の濃度を調べることで、ストレスの度合いを測る装置。ストレスが大きくなると、アミラーゼの濃度が高まることに注目した。山口助教授は、唾液から疾患や健康状態を読み取る技術の研究を続けており、他に血糖測定器の開発も進めている。
測定には、試薬が付いた棒状のチップを舌の裏側に約三十秒間入れて、唾液を採取する。そのチップの先端を測定器に差し込み、デジタル表示に従って操作すると、結果が画面に表示される。試薬に含まれたデンプンが、唾液中のアミラーゼで分解を促され、そこに青色発光ダイオードの光を当て、アミラーゼ濃度を調べる仕組みだ。
ストレスの度合いは四段階で表示。数字のほか、「ないよ」「だいぶあると」などの文字と、笑顔や泣き顔などの絵を組み合わせ、一目でわかるようにした。
ニプロの担当者は「職場や家庭でのストレス管理に使ってもらいたい。自分がイライラしている。疲れているなどの状態を点検できれば、早めに休んだり病院に行ったりすることも出来る」と話す。ただし、医療機器ではないので、一つの指標と考える方がいい。
タテ9センチ・ヨコ13センチ、高さ4センチの持ち運びのできる大きさ。本体が20,790円。チップが1袋20枚入りで3,780円。問い合わせはニプロ国内事業部 (電話:06−6373−3168)