遠位型ミオパチー(筋肉の難病)


幼いころ

わたしは何故か小さい頃の事を今でも覚えている。
母親のオッパイを吸っている場面。
母親と、隣後ろに住んでいた、おばあさんの
背中におんぶされていた場面。
母親の実家へ(部落での何かの行事)、
母におんぶされて行った日のこと。
その時、実家の庭にある小さな人工池に
私が何かを落とした。
それを母親に「拾ってくれ」と騒いだ。
おじいさんや、おばあさんは私を諌めたが
私は聴かなかった。
母親は小雨の降る中、
着物を腰まで挙げて池の中へ入った。
手を入れて、あちこち探してくれた。
「ないね! ないよ!」
と言いながら探していた。
私はそばで見ていて何を言ったかは覚えていない。
しかし、母親が水面ギリギリまで顔を寄せ、
両手を水中に伸ばしている姿だけは
今でもハッキリと映像として残っている。
何歳だったろうか? 覚えてはいない。
ときどき、この映像を思い出す。
そして
「すまない」 「すまないことをした」
と自責の念にかられる。

 

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